ルアーフィッシングの代表的なターゲットである「シーバス」!
今回は「シーバスを釣ってみたい!」という初心者のために、シーバスを釣るために必要な道具・知識を、簡単にですが紹介していきたいと思います!
目次
まず「シーバス」ってどんな魚?
「シーバス」・・・と言われても、釣りをしたことがない人からすれば、一体どんな魚なのか想像できませんよね。
正式名は「スズキ」という魚で、「シーバス」とは釣りの世界における俗称となります。
なぜシーバスと呼ばれているのかは諸説ありますが、スズキをルアーで釣る際のゲーム性の高さから「バスフィッシング」(淡水に生息するブラックバスを狙う釣り)になぞらえ、「シー(sea=海)バス」と呼ばれるようになったというのが通説ですね。
まずはこの「シーバス」という魚について説明していきましょう!
シーバスにも種類がある!?
シーバスとは主に3種類に分けられ、「マルスズキ」「ヒラスズキ」「タイリクスズキ」が主なターゲットです。
基本的に釣れるのは「マルスズキ」がメインになりますが、外洋に面した場所であれば「ヒラスズキ」も狙え、ごくまれに外来種の「タイリクスズキ」が釣れることも。
この3種類の特徴をまとめてみると
【マルスズキ】 |
・ヒラスズキに比べ、体高が低い。 ・あごの下にウロコが無い。 ・尾びれの切れ込みが深く、V字型。 ・外洋を始め、汽水域・淡水域など広い範囲で釣れる。 |
【ヒラスズキ】 |
・体高が高い。 ・「マルスズキ」に比べ、尾びれの切れ込みが浅い。 ・あごの下にウロコがある。 ・外洋を回遊しているので、「マルスズキ」に比べて釣れる場所は限られる。 |
【タイリクスズキ】 |
・基本的には「マルスズキ」に近い形をしている。 ・尾びれが小さい。 ・体に黒い点がある。(無い個体もいるので、一概には言えない) |
このような特徴があります!
シーバスといえば、日本全国で釣れる「マルスズキ」が一般的で、「ヒラスズキ」はフィールドの違いからか、もはや別ジャンルとして出来上がりかけていますので、今回は「マルスズキ」を狙う前提でこれ以降はお話させていただきますね!
シーバスの釣れる場所
主なフィールドは「河川」「港湾」「サーフ」「磯」がメインになります。
「河川」はその地域ごとに、シーバスが入ってくる時期がある程度決まっており、その時期を狙い撃てば比較的釣れやすいので、初心者の方にはオススメです!
「河川」に限らず、どのフィールドでも「釣れる時期」「釣れやすいパターン」が必ず存在するので、地元アングラーや釣具屋さんから新鮮な情報を仕入れることが、初めての1匹を手にする近道です!
シーバスの釣れる時期・時間
地域差はありますが「シーバス」は通年狙える魚です。
とは言っても、産卵のため深場に落ちていく冬の時期はほとんど釣れず、「産卵に関わらない個体」を狙う難しい釣りになります。
やはり狙い目は春~秋。産卵を終えた個体が春になると岸近くに接岸してきて、秋には冬場に備えて体力を蓄えるために荒食いを始めます。
そういったシーバスの食性・習性を利用した釣り方が時期ごとに存在しますので、初心者の方は釣具屋さんに教えてもらいながらその時期に合った釣り方をしていきましょうね!
時間については、シーバスが活発に捕食を始める「夜」がオススメ。
最近は明るい時間帯のデイゲームも盛んになってきましたが、経験上やっぱり釣りやすさは夜に分があると思います。あとは、「夕マズメ」「朝マズメ」の時間帯に行けるようなら、そこも押さえておきましょう。
夜釣りになる場合は、足元を照らす「ヘッドライト」が必須になりますので、必ず用意して下さいね!
ルアーで狙うシーバスタックル
【ロッド】 |
・扱いやすいのは長さが8.6ft・硬さがMのロッド。 あとは自分が使う状況、例えば、「港湾部がメインでピンポイントを狙うキャスティングが必要」というような状況なら、取り回しのいい短めの7.6ftを選ぶのもあり。 または、「サーフや磯場がメインで、飛距離・かけた後のやり取りの優位性」を求めるなら、9~11ftの長めのロッドを選ぶということも考えられる。 初心者の方はいまいちイメージが湧かないと思いますが、一般的に最初に書いた8.6~9.6ft辺りが、どこで使うにも対応できる長さだと思いますので、初めはそのサイズでやってみて、後々不満を感じる場面があれば、それに対応できるサイズに買い替えるのがいいかと思います。 硬さに関しては、下で書きますが「バイブレーション」という初心者にオススメの引き重りがするルアーがありますのでそれを使う場合は、「M」クラスがオススメです! |
【リール】 |
・番手は2500~4000番クラスがオススメです。※番手とは、リールの名前の後に続く数字のことで、スプール(ラインを撒く部分)の大きさだと思っていただければOK! ロッドの長さとの相性もありますので、自分で分からない場合は購入する店舗の店員さんに聞いてみるのが一番早いので聞いてみましょう! |
【ライン・リーダー】 |
・シーバスゲームで使用するラインはPEラインがオススメです。飛距離が出やすく、感度もいい。 少し結び方に慣れが必要になりますが、YouTubeなどに分かりやすい解説動画がたくさんありますので、それを参考にして覚えましょう! PE1~2号がオススメ。慣れないうちは変に0.8号くらいの細いラインを使ってラインブレイクを繰り返すより、太めのタックルでも長持ちするものが私はいいと思います。 ・リーダーは6~8号。 リーダーとはメインライン(今回で言うPEライン)とルアー(もしくはスナップ)の間に入れる透明のラインのことで、「透明なので魚から見えにくい」「掛けた後の魚が暴れる衝撃を緩和する」「海中にあるストラクチャー(障害物)に擦れても切れにくい」など、メリットがたくさんですのでぜひ使うようにしましょう!(今回のように擦れに弱いPEラインを使う場合は必須です!) |
初心者向けのシーバス用ルアー
シーバスタックルで初心者の方が悩みがちなのが「ルアー」。
シーバスゲームにおける時期ごとのパターンや、その時期に捕食しているものなどが解明されていくのに比例して、ルアーの数も共に増えていきました。その結果、今ではかなりの種類のルアーが店頭には並んでいます。
しかし、そんな膨大な数あるルアーの中から初心者の方に「適切なルアーを選べ!」というのは少々酷ですね。
初めの内は、店員さんにその時期・場所に合ったルアーを見繕ってもらうのが一番です。が、一応このような初心者向けの記事をせっかく書いていますので、初心者向けの「オールシーズン使えるルアー」を3つほど上げておきましょう!
初心者向けシーバスルアー「ミノー」
まず1つ目は「ミノー」。おそらく、ルアーと言ったらこの形を思い浮かべる人がほとんどですよね。
それほど、広く普及しているルアーであり、また実績も十分。とりあえず1つは持っておきたいルアーです。
ロッド操作や、ただ巻き取るだけでもウェブリングやローリングといった「小魚が逃げ惑うアクション」を演出することができ、それを見たシーバスが思わず喰いついてしまうというものです。
ひと口に「ミノー」といってもいろいろな種類があり、リップ(ルアーの下あごについている透明の突起)の長さによって泳げる深さが違ったり、放置していると沈んでいく「シンキングタイプ」、水面に浮かび続ける「フローティングタイプ」、その中間の「サスペンドタイプ」などなど、その他にもそれぞれ変わった特徴があります。
詳しい話は今回は省きますが、私としては「フローティングタイプ」のものをまずはオススメします。
理由としては、まず根がかりのリスクが減らせます。「シンキングタイプ」などを使う場合は、ルアーの沈下速度や釣り場の水深・地形の変化をある程度把握しておかないと、すぐに根がかりしてルアーを無くしがちになる可能性も。
なので初めは、リスクの少ない「フローティングタイプ」で、ストレスなく釣りをしてもらうほうがいいと思います。
あとは、ただ巻き時のアクションがフローティングタイプの方が大きい。(モノによるかもしれませんが・・・)
浮力がある分、水圧を受けての動きのキレが良くなるんですかね?
これらの理由から、私は「フローティングタイプ」のミノーをオススメします!
初心者向けシーバスルアー「バイブレーション」
次にオススメなのが「バイブレーション」ルアー。
これはラインを巻くことでルアーに掛かる水圧を利用して、ルアーのボディがブルブルと振動するように設計されているルアーです。
非常にアピール力の高いルアーで、ただ巻くだけでも釣果が望める点から初心者にはオススメ。
注意点として、基本的に沈めて使うルアーなので根がかりのリスクは少なからず出てきます。
使ってみてもし根がかりばかり起こすようなら、ルアーが海底に着く前に巻き始めるようにしましょう。途中途中で根がかるようなら、巻くスピードを早くして調整する。もしくは、そもそものルアー重量が釣り場の水深に合っていない場合もありますので、ここは地元の店員さんに聞いてみましょう。
こちらも種類がいくつかありますが、大きく分けて「シリコンボディ」のものと「鉄板ボディ」のものがあります。
それぞれ一長一短ありますが、とりあえずで買ってみるなら「鉄板ボディ」のものを買っておけば間違いないと思いますよ!
初心者向けシーバスルアー「ソフトルアー」
3つ目は「ソフトルアー」。上の写真のようなワーム系ですね。
こちらも大体どの時期でも釣れるルアーで、↓のような
「ジグヘッド」と呼ばれるものに付けて使用するのがオススメ。
上で書いた「ミノー」「バイブレーション」のようなハードルアーで全く反応が無いときに、ワームを使ってみると急に釣れ出したりすることもあるので、1つは持っておいてもいいかもしれませんね!
ちなみにこのような「ジグヘッド+ワーム」に、バイブレーションに近い機能が付いた「VJ」というルアーがありますが、かなりオススメ出来ます!
お値段が少々お高いですが、ルアーの扱いに慣れてきたらぜひ1度使ってみてもらいたいルアーです!
その他必要な道具類
シーバスゲームで他に必要になりそうな道具を紹介!
ライフジャケット・靴
ライフジャケットは必須。履物は釣り場に応じたものを用意して釣りに行きましょう。
「ベルトタイプ」や「肩掛けタイプ」のものもあるので、釣行前に1度調べてみましょう!
タモ網
シーバスは大きいもので80cmを超えるものが釣れることもあるので、タモ網も用意しておきたいところ。
同行してくれる方が持っているのなら、貸してもらうという手もある。
もし自分で用意する場合は、タモ枠の直径は大きめのもの(60くらいあると望ましい)が魚を取り込みしやすいですよ。
簡単にですが↓の記事で選び方も書いていますので良かったら見てくださいね。
フィッシュグリップ
大型の魚・歯が鋭い魚などを持つ際に必要になるアイテム。
シーバスゲームではダツやクロダイなどの歯が鋭く、手で持つのは危険な魚が釣れることもあるのでできれば持っておこう。
シーバスは手で持つことも可能だが、エラやヒレが非常に鋭く、掴もうとした時に暴れられたりすれば、簡単に出血沙汰になってしまう危険もあるので、あったほうが無難。
あと写真に写っているとカッコいい。
プライヤー
魚に刺さったルアーの針を外すときに必要。
1度買ったら長く使えるものなので、サビに強いステンレス製がオススメ。
まとめ
簡単な紹介でしたが、これからシーバスフィッシングを始められる方々のお力になれれば幸いです。
借りられる道具は借りて、初めは安価なものでもいいのでまずは1度やってみてください!
シーバスの力強い引きを体感すれば、きっとあなたもルアーフィッシングに目覚めるはずです!
目指せランカーシーバス!(釣れたら教えてね!)
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