磯釣りで、ライフジャケットと同じくらい重要な役割を持つ「磯靴」。
一昔前は「スパイク」か「フェルト」かでしたが、最近はその2つを掛け合わせた「フェルトスパイク」なるものが多くなってきています。
これから磯釣りを始めようという初心者の中には、「結局どれを買えばいいの?」という人は多いはず。
そこで今回は、この3種類の靴底のいい所・悪い所をそれぞれ書いていきたいと思いますので、皆さんの磯靴選びの参考になれば幸いです!
「フェルトタイプ」
・悪い所・・・山道を歩く場合、枯葉やぬかるみなどの、濡れた場所では滑りやすい。スパイクに比べると岩場でのグリップは弱い。
「フェルトタイプ」はオールラウンダーな感じもしますが、意外と苦手な場所も多い印象。
磯で使うことを考えると、山道を歩く場合が多いので、斜面のキツイ所では少し不安というのが正直な所です。
岩場ではスパイクに比べて、岩の突き上げが緩和されるので足の疲れはかなり緩和されます。
「スパイクタイプ」
・悪い所・・・硬い場所を歩くと突き上げがダイレクトに足に来る。滑らかな場所(テトラや防波堤、ゴロタ浜)ではスパイクが引っかかるところがなく、とても滑りやすい。
「スパイクタイプ」はグリップ力は高いですが、逆にテトラなどの整備された場所では、かなり滑りやすく危険です。
あと、接地面がスパイクピンという、「面」ではなく固い「点」で支える構造になりますので、長時間の釣りでは、足に衝撃がモロにきて疲れます。
山を歩いていく「地磯」・「岩場」メインで使用を考えられるなら、スパイクタイプがオススメです。
「フェルトスパイクタイプ」
・いい所・・・フェルトとスパイクの両方の悪いところが薄くなったイメージ。
・悪い所・・・フェルトとスパイクの両方のいい所が薄くなったイメージ。
私はいまこのタイプを使っていますがよくも悪くもって感じです。どちらかというとスパイク寄りかな?という印象ですね。
岩場でのグリップが無いかと言われれば、そんなこともありませんし、山道もよっぽどぬかるんだりしていなければ大丈夫です。足もそこそこ楽ですしね。
「使用場所が決まってない」「いろんな場所で使いたい」という方にはこのタイプがオススメです!
結局どれを買えばいいのか
それぞれ一長一短ありますが、1番いいのは全種揃えることです。
まぁ、なかなかそういうわけにもいきませんので、「磯場」メインで使う前提でしたら「スパイク」か「フェルトスパイク」のどちらかがいいと思います。
やはり磯場で使うとなると、山道や岩場は「フェルト」では少し不安なところがありますので。
「フェルトスパイク」か「スパイク」のどちらかですが、私の行く磯では、今使っている「フェルトスパイク」でそこまで危ないと感じた場面はありませんので、こちらでも十分だと思います。
ただ、少しこちらのタイプは値が張りますが。
急斜面を登るような所に行く方や、少しでも安くしたい!という方はスパイクタイプを選ばれても全然いいと思いますよ!
最近では、「靴底が張り替えられるタイプ」のものも出てきているそうです。これは釣り場に応じて靴底を変えられて便利そうですが、使い方とメンテナンスをキッチリしておかないと、靴底が剥がれたりして、かえって危険な場合も考えられるので正しい使い方をしましょう。
安物はやめておこう
私自身スパイクの安いものを買って使ったことがありますが、1mも無い高さから飛んで降りた衝撃でピンが折れてしまったことがあります。
私の知り合いも、半年もせずにソールが剥がれたことがあり、メンテナンス中に見つけたからよかったものの、これが実際に山歩きの最中に起きていたら大事故に繋がりかねません。
安全に直接関わる道具なので、ココはあまりケチらずにいいものを買われることをオススメします!安いものには安いなりの、高いものには高いものなりの理由がありますので。
まとめ
磯靴の「靴底の選び方」でしたが、最後にもう一度だけ。
磯靴は自分の安全に直結する道具なので、少しのお金くらいなら惜しまず出して下さい。
安全より優先すべきものはないですからね。
自分のフィールドに合った磯靴を選んで安全に楽しく釣りをしましょう。
それでは(‘ω’)ノ